2021年8月27日金曜日朝
ジャックが静かに息を引き取っていました。
ウォブラー症候群が発症して
立てなくなりました。
新潟の動物画像診断センターで検査していただいて
病名がはっきりしました。
日本獣医生命科学大学の原先生に
手術をしていただくことができました。
神奈川県のポチの車椅子で
ジャックのオーダーメイド車椅子を作っていただきました。
リハビリを頑張ったジャック。
なんと自力で散歩に出られるまでに回復しました。
草のにおいを嗅いで
好きなところでおしっこできました。
他の犬に吠えて追いかけようと走りました。
そのあと疲れて座り込んでしまいましたが
なんとか家までまた歩いて帰りました。
当たり前の姿に戻れたと思いました。
それなのになぜかまた立てなくなってしまった…
日本獣医生命科学大学で
手術後の診察をしていただいたところ
別の原因が見つかりました。
前立腺肥大
膀胱炎
菌が体に回ったことによる骨折
原先生の様子だと
骨にまで菌が回ってしまっているようでは
手術や治療でよくなることは見込めないようでした。
それでも、
生きている以上、
私たちはできることを続けるしかありません。
かかりつけ医の先生が、
3日に1回
膀胱洗浄をしてくださいました。
家ではしばらくカテーテルで導尿。
薬もいろいろ試しながら使いました。
ジャックは内臓が強かったようで
餌もよく食べていたし
水もよく飲んでいました。
だから薬もそれに混ぜてあげられていました。
お盆の頃から
ジャックの食欲がなくなっていきました。
検査すると
いよいよ強い薬の影響か
腎臓が弱ってしまったようでした。
薬をミートボールのようなものに包んであげました。
注射器でもやりました。
餌と水を摂らなくなり
少し入院して点滴をしていただき
回復したので今度は
鼻から管を入れていただいて
流動食をやりました。
毎日毎日
やれることをやってあげるだけ。
ジャックはどう思っているだろう?
そう思いながら治療を続けました。
でも、ジャックの目を見ると
嫌な顔ひとつせず
されるがまま
私たちの処置を受け入れていました。
体はすっかり弱ってしまっていましたが
顔色は良さそうで
「元気そうだね」と声をかけていました。
死ぬ前の日の夜。
流動食と薬のミートボールをやりました。
足を少し動かしていました。
元気そうでした。
「ジャックおやすみ。」
そう声をかけて離れました。
そのままの格好で
朝、冷たくなっていました。
診療時間前でしたが
かかりつけ医の先生に報告に連れていきました。
先生に見ていただいたところ
苦しんだり痛がったりして
暴れた様子は見られないとのことでした。
前日の診察では特に変わった様子も見られなかったし
本当に静かに息を引き取ったようでした。
鼻の管を抜いていただきました。
少しほっとしました。
ジャックは火葬しました。
お別れしました。
悲しかったけど
治療が終わってほっとしたのもあります。
正直、自分で餌も食べようとしないのに
私たちが無理に命を伸ばしているのかな
ジャックはそれを望んでいないんじゃないかな
なんて思いもありました。
でも
ジャックの元気そうな目を見ると
治療を止める選択肢は
選べませんでした。
近寄るだけで
撫でてもらえるかなと
期待の眼差しを向けてくるのです。
ジャックが温かいうちに
たくさん撫でました。
片付けが落ち着いて
9月に入ってから
山の上に行って
星空を見にいきました。
ジャックにお別れを言いに行こう。
星がたくさん見えました。
天の川も見えました。
息子が
「ジャックはどこにいる?
星がたくさんあってわからないよ」
と言いました。
これだけたくさんの星の中にいけば
ジャックも寂しくないかもしれないね
そんな話をみんなでしました。
後日、
ジャックを譲っていただいたブリーダーさんに
報告の電話をしました。
ドーベルマンの寿命は大体9年だそうです。
最後に歩けなくなって
介護して亡くなるということは多いようです。
ウォブラー症候群を手術で
完全に治してくれる先生は
日本にはほとんどいらっしゃらないそうで、
手術をされたことはないそうです。
うちに来て、これだけ生きられたのだから
ジャックは幸せでした、と
言っていただきました。
初めて飼ったドーベルマン。
わからないこと、心配なことがたくさんありながらも
なんとか最後まで飼い遂げました。
ジャック、
うちに来てくれて
ありがとう。
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